第27回『大工ツールコレクションⅣ』

第27回『大工ツールコレクションⅣ』

我々プロの大工は樵(きこり)に負けぬぐらい木を切ります。
木は木でも材木ですが・・・(笑)!
 
 
というわけで今回の大工ツールは《鋸(のこぎり)》です!
 
 
F1020012.jpg
 
写真は通称《手ノコ》と呼ばれる道具です。
 
主に木材の切断に用います。
片刃のモノは替え刃式の手ノコです。目の荒いモノ、目の細かいモノ、材料の大きさや種類、使用目的などによって使い分けます!
 
サイズですが〔7寸目〕、〔8寸目〕、〔9寸目〕、〔尺〕、と尺寸法で表記されます。
数字が小さくなるほどノコ目も細かくなると言うわけです。
で、7寸とか8寸と言うのはノコ刃の長さを指し示したものです(※1寸が約3センチ)!
 
〔7寸目〕のような目の細かいノコは和室や階段などの造作に使用し、〔尺〕クラスのノコでは丸太や梁材などの大きな材料を刻む時などに使用します。
 
片刃ノコの殆どが『横挽き』用です!
 
もう一方の両刃ノコなのですが最近はあまり使われません!
 
両刃ノコの特徴は片方が『横挽き』用のノコ目、もう片方が『縦挽き』用のノコ目となっていることです。
 
『横挽き』と言うのは木材の繊維方向に対して垂直にノコ刃を入れるモノで一方の『縦挽き』は繊維方向と平行にノコ刃を入れるモノです!
 
『横挽き』のノコ刃は若干ギザギザの刃が斜めに広がっているのですが〔※これをアサリといいます・・・貝じゃないですよ(笑)〕。
 
F1020013.jpg
 
こんな形状をしています。
『縦挽き』の場合はこのギザギザの刃がストレートに並んでいます(繊維方向に対してはなるべく抵抗をかけないほうが引き易いため)。
 
この両刃ノコの特徴である『縦挽き』を使う状況として構造材の刻みなどが挙げられますが、その機会が減っているというのも事実です!
それと《電動丸ノコ》の存在。
『横挽き』に比べ『縦挽き』の場合けっこう力を要します。《電動丸ノコ》ならば極端な話、女性の力でも楽に切ることが可能だからです!
 
というわけで、こちらがその《電動丸ノコ》系です。
 
F1020011.jpg
 
ひとつ(写真右側)は自らの手で押しながら材料を切るタイプ。丸っこい形をしたモノです。一般的に“丸ノコ”と呼ばれているモノです!
円形のチップソ―の回転によって切断していきます。
 
中央の卓上型のモノは“スライド丸ノコ”と呼ばれるモノです。直角はもちろん、45°までの角度なら正確にその合わせた角度で切ることが可能です!
 
もう一つ、写真左のアーノルド・シュワルツェネッガー(シュワちゃん)が携えていそうな代物は“セイバーソー”または“ブレードソー”と呼ばれるモノです!
 
“丸ノコ”と違いノコ刃が手ノコのように前後に動くことによって材木を切断していきます。
丸太の切断や改築時の解体などにその威力を発揮します!
 
電動丸ノコによる切断はなにしろ手ノコに比べれば圧倒的にスピードが違います! 現場ではインパクトドライバーと並んで使用頻度の高いツールです。
その代わり危険度も手ノコの比ではありません!
いくら安全カバーがあるとはいえ100%危険がないとは言いきれません。なにしろ一分間に4000回転もするノコ刃にちょっと指でも触れようものなら・・・いや~想像したくありませんね(^^;)。      
 
と言うわけで、我々大工は電動丸ノコ系の道具を取り扱う際、細心の注意とそこそこの緊張感(あまり緊張するのも逆効果)をもって作業にあたります!
誰しも痛い思いはしたくないですからね(^_-)。
 
ただ使い方さえ間違わなければこれほど便利な道具はありません!
「××とハサミは使いよう」ってやつですね(そういう意味でしたっけ!?)。
 
 
ところでタケシくん、いま君がその手に持ってる昆虫は・・・おいおい『ノコギリ』だからって・・・。
くれぐれも友達に「オレの持ってるノコギリクワガタ1寸目だぜ」などと言わないように・・・。
変な目で見られるからね・・・(笑)!
2012-03