第25回『大工ツールコレクションⅡ』

第25回『大工ツールコレクションⅡ』

タケシくんは将来大工さんになりたいってか…そうかそれなら大人になったら斉藤工務店に来なさいっ(笑)!
 
と言うわけで第2回のツールアイテムは《玄能(げんのう)》です(玄翁と書くこともあります)。
 
F1020006.jpg
 
《げんのう》という言葉はあまり馴染みがないと思いますが《かなづち》とか《とんかち》と言うとイメージが沸くのではないでしょうか!
 
しかしコレ、似て非なるモノでしてプロの大工さんが携えるモノは《かなづち》でもなく《とんかち》でもなく《げんのう》なのです!
 
ではどう違うのか?
まぁたいした違いではないのですが(笑)《げんのう》は頭の部分が左右対称の形をしていますが《かなづち》や《とんかち》は片側がバールやポンチや鏨(たがね)状になっていたりします!
 
実は頭が左右対称といいましたが若干ですが違いがあります。
片方が平ら(若しくはやや窪んでいる)でもう片方は微妙に凸状になっています。
これは何故なのか?
 
釘を打ったり鑿(のみ)を叩く時など平らな頭で打撃し、材料にあまり傷を付けたくない場合の最後の打ち込みの時に、釘の頭だけ打てるように中央部が膨らんでいます!
 
パッと見わからないので、何か記しを付けておくと便利です
ただしプチシールなどはすぐ剥がれてしまうのでお勧め出来ません!
・・・と言いつつも懲りない私の場合ハートマークシールを何度も貼り直していますが・・・(笑)。
 
 
玄能という道具に関してはそれぞれ自分に合ったお気に入りの形状、サイズのモノを所持しているケースが殆どです!
やはりポイントとなるのは柄の部分のグリップ感ですね。みなそれぞれ手の大きさが違うので自分のサイズに合ったモノを選びます。
ヘッド(頭の鋼の部分)の重さも重要でインパクトの瞬間、最大限の力が発揮出来るグラム数のモノを選びます!
重過ぎても軽過ぎてもいけません!
手練れの職人さんともなるとパーツごとに購入し、自分専用にカスタマイズされたマイ玄能を作り上げたりもします!
 
大工さんの使う玄能は例えて言うならプロ野球選手やプロゴルファーのバットやゴルフクラブに相当するのかもしれませんね。
 
もしかしたらイチローのバットのどこかにハートマークのシールが貼ってあるかもしれませんね・・・(笑)!
 
基本的に玄能は釘を打つための道具ですが、釘以外でもいろいろなモノを叩きます!
例えば鑿(のみ)をたたいたり鉋(かんな)の刃の出具合を調整したり、バールに釘をくい込ませたり、材料を所定の場所に叩いて納めたりと、いろいろなケースで使用します!
 
それでもやはり基本は釘打ちの道具です!
ただ最近は現場で釘を打つという作業が減っているのも事実です!
というのも同じ釘打ちでもエアーコンプレッサーによる釘打ち機(後々紹介予定)がさまざまなバリエーションで使用可能だからです!
 
それともう一つの理由としては、現在は釘よりもビスで材料を緊結するケースが圧倒的に多いからです!!締め付ける力は釘の比ではありません。はるかに上回っています!
 
というわけで次回のツールアイテムはそのビスを留める《ドライバー》をご紹介します!
 
まぁ釘を打つ機会が減ったからといって全く打たないというわけでもなく、先述したとおりいろいろな場面で使用する《玄能》は大工さんにとっては欠かせないツールの一つです!
 
ちなみにタケシくん、玄能を上手に使いこなすコツは腕で振るのではなく手首(スナップ)を効かせるようにして「打つべし」だよ(^_-)!
 
それではまた・・・!
2012-03